鉄塔マニア #1
夕日が似合う人工物といえばもう横に出るものはいないだろう
そう 鉄塔である
どこまでも続く道と同じで
電線もどこまでも続いているのである
今ここにある電力は遥か彼方から来たエネルギーなのである。
その通り道を他人ごとのように眺める私
あの電線の電力はどこで消費されるのだろう
山の向こうにある一軒家で使用される電子レンジで燃え尽きる運命かもしれない
視界に入ってくるただの黒い電線は
1つの街の生活をも支えているのである。
夕暮れの彼方からくる電力なのか
夕暮れの彼方へいく電力なのか
それは知るよしもないが 雨の日も風の日も
エネルギーはここを通ってくるわけだ
人ごとではない